ムーブメント
機械式時計
機械式時計とは巻き上げたゼンマイがほどける力を動力源とした時計で、複雑に組み込まれた内部の歯車などを動かすことによって、時間を刻みます。日本では主にクオーツ式の時計が主流ですが、ヨーロッパでは一つの時計でもきちんとメンテナンスを行い、一生モノとして大切に扱う気質があり、今でも多くの人が機械式時計を 愛用しています。
機械式時計はクオーツ時計に比べて精度は劣りますし、時計の組み立てには技術者の熟練した技で丁寧に組み立てるため、人件費やコストがかかります。しかしその手間隙がクオーツには無い手造り感・高級感を醸し出していることや、さらに名門ブランドが生産していることから機械式時計には高級時計のステータスシンボルとしても認知されていることなども大きな魅力の一つです。
長い歴史を持つ機械式時計ですが、今なお衰えることなく世界中で多くの人々を魅了し続けている贅沢なアイテムだといえます。
手巻き式
手巻き式とはメカニカル(機械式)時計の基本型で、動力源のゼンマイを手動で巻き上げる腕時計です。現在の腕時計は、ケースの横についたリューズを回して、ゼンマイを巻き上げます。
ゼンマイは1500年頃にドイツ人のピーター ヘンラインが発明しました。ゼンマイを動力源にした携帯用時計「ニュールンベルグの卵」がその起源とされます。その後、イギリスやフランスで様々な機構が開発され、16世紀末に小型化された懐中時計となり、1810年にはブレゲが小型時計に金属チェーンをつけた腕時計を製作しました。
手巻き時計は懐中時計で確立された技術で、シンプルな構造から小型軽量化ができ、故障の少ないのが特徴となっています。初期の時計は1回の巻上げで2~3日しか動くことができませんでしたが、現在では10日間動く時計も製造されています。
自動巻き式(オートマチック)
自動巻き式とは、時計の基本構造は手巻きとおなじで、ゼンマイをローター(回転錘)で巻き上げるシステムを採用しています。
ローターは通常、ゼンマイを収納している香箱車の上にあり、時計を装着した腕を振ることで回転します。その回転力でゼンマイを巻き上げるのが自動巻きのシステムです。
この基本システムは18世紀に老舗ブランドであるペルレの創始者アブラハム・ルイ・ペルレが発明し、パーペチュアルと呼ばれました。しかし、当時は懐中時計しか存在しなかったために、ローターを回転させるには時計を振り回さなくてはならずに不評、腕時計が普及し始めた1920年になってイギリスのジョン・ハーウッドが腕時計に採用しました。腕に装着していれば、リューズを巻き上げなくても動きつづける便利なシステムは、瞬くまに腕時計の主流となりました。
クオーツ
クオーツとは水晶振動子が発する規則的な電気信号を利用した時計で、1969年にセイコーが腕時計に搭載。1970年代には時計の主流となりました。
クオーツには、メカニカル時計のゼンマイ式ムーブメントの代わりにモーター駆動式ムーブメントを搭載したアナログ表示タイプと、文字盤に液晶ディスプレイを採用して数字などを表示するデジタル表示タイプの2種類があります。両タイプとも電気を動力源としメカニカル時計のように多数の歯車を組み合わせなくて済むために、小型軽量化が可能で、大量生産による低コストを実現。さらに動力源として太陽光発電を利用した充電池や、メカニカル時計と組み合わせゼンマイの力で発電させるなど、様々なバリエーションがあり、いずれも時間の精度が非常に高いのが特徴です。
オートクオーツ(キネティック)
オートクオーツとは基本構造はクオーツと同じですが、大きな違いは内部に内蔵発電機が搭載されており、 電池が不要だという点です。
自動巻き式のように内部にあるローターを動かすことによって 内蔵発電機で電気を発電させ、その電気を蓄えてクォーツを動かします。 セイコー独自のムーブメント『キネティック』も名称は違いますが同じ構造だといえます。
オートリレー
オートリレーとはキネティックをベースとし、時計が腕から離されるといったような 静止状態が続くと、一時的に運針を止め、エネルギーの消費を最小限に抑える機能の事を指します。 これにより、フル充電時から最長4年間、時計が停止する心配や 時刻合せの煩わしさから開放されます。
自動パワーセーブ機能
72時間以上、時計に振動がないと運針が止まり、エネルギーの浪費を抑えます
強制パワーセーブ
機能リューズを1段引き出し1秒以内に戻すと、強制的に72時間運針を止めることができます。
自動時刻復帰機能
上記2つの機能が働いている間でも、時計内部では時間を刻みつづけています。それが時計の中のローターが回ることで、 蓄積された時刻を呼び戻し、現在時刻に即座に復帰します。
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